水セメント比とは
水セメント比とは、コンクリートの構成材料であるセメントペーストを生成する際の、水とセメントの割合のことを指します。式として紹介すると、以下のようなものになります。
水セメント比
W / C
(W: 水量, C: セメント量)
一般的に、水セメント比が小さい(セメント量が多い、水量が少ない)ほど、コンクリートが強くなります。したがって、強度のあるコンクリートを生成する際は、水セメント比を小さくすることが重要です。
水の凝結補助剤(コンクリートを固める役割)としての機能を満足するには、水セメント比は最低40%ほど必要とされています。しかし施工の際の難度(コンクリートを型枠に流し込みやすさ)を担保するためには、50%~65%ほどの水セメント比があります。
コンクリートの強度と施工難度はトレードオフの関係にあるため、両者をバランスよく満たす水セメント比を考える必要があります。